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2020.06.19 Friday

麻雀と賭博罪

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    元検事長が新聞社の人と賭け麻雀をしたという件がもとで辞任しましたが、にわかに麻雀と賭博罪の関係に注目が集まっています。

    元検事長らに対しては告発がなされたそうであり、刑事事件としてはまだ結論が出ていない状態ですが、そんな中で賭け麻雀に関して賭博罪で逮捕されたり書類送検された事案が報道されています。

    1件目は賭け麻雀をした暴力団幹部らが逮捕されたという件で、2件めはマンションの一室で賭け麻雀をした人らが書類送検されたという件です。

    この2件は、どちらも極端な高レートというわけではないようです。

    元検事長と同じ、いわゆるテンピンくらいだと思われます。

     

    この2件も未だに起訴されていませんし、ましてや有罪判決もでていませんが、一連の報道に接して「麻雀が賭博になるの?」と思った方も少なくないと思います。

    麻雀でお金をかけること自体はごくありふれたことではないかと思いますし、テンピン程度のよくあるレートの賭け麻雀でなぜ逮捕されたり書類送検されるのかと思われたかもしれません。

     

    ここからは個人的な印象ですが、逮捕や書類送検の2件はやや特殊な事例だと思います。

    1件目は、逮捕されたのが暴力団幹部だということがまず挙げられます。

    賭博罪は基本的に反社会的勢力の収入源を絶つ意味で摘発される例が大半です。

    そのため、暴力団関係者が賭け麻雀をした場合逮捕の可能性は一般人より高くなると思います。

    また、報道によればこの件は別件の薬物事件で捜索(いわゆるガサ入れ)をした際に見つかったようです。

    賭博罪で現行犯逮捕した背景には薬物事件の捜査の関係があったのかもしれません。

     

    2件目は、マンションで麻雀店の営業をしていた事案のようで、賭博開帳図利罪での摘発もされています。

    賭博開帳図利罪は、自分が賭博をするわけではなく、他人に賭博をさせることで利益を得る場合に成立するもので、賭博の胴元を処罰するためのものです。

    賭博のプレイヤーは賭博罪や常習賭博罪に問われますが、賭博開帳図利罪はそれらと質が異なりますし、量刑も重いです。

    2件目はおそらく胴元の摘発を狙ったものであり、プレイヤーを賭博罪で書類送検したのは付随的なものだったと思われます。

     

    このようにこれら2件はやや特殊な事例だと思われますが、一般の人が自宅などで賭け麻雀をした場合に、わずかであったとしても逮捕される可能性はあるのでしょうか?

    賭け麻雀は本当に犯罪なのかということでもありますが、この点はいろいろ難しい問題もありますので次回に述べたいと思います。

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